その「田舎のイメージ」間違っているかも

田舎暮らしは自然豊かな環境でゆったりと生活できるイメージがありますが、実際は必ずしも良いことばかりではありません。田舎暮らしにおける最大の問題は生活上のあらゆる点において不便なことです。
小売店、コンビニ、病院など、都市部では比較的近距離で多数点在する施設も、田舎では店舗感の距離が遠く不足しています。必要な施設を求めて他の地域まで移動しなければならないのは田舎暮らしでは決して珍しくありません。
また、公共の交通機関が整備されていないのも田舎の現状です。田舎では鉄道の廃線が相次ぎ、路線バスすら運行していない地域もあります。必然的にマイカー移動を行うことになるので、自動車免許を持っていないと田舎暮らしは難しいと言えます。

田舎暮らしにありがちなトラブルとして、理想と現実のギャップがあります。都市部に住む人がイメージする田舎は山間に位置する、畑や田んぼに囲まれたのどかな町で人々が朗らかに暮らすというものが一般的です。しかし、現実の田舎は生活に必要な施設が不足し、人口の減少による税収の低下でインフラ設備のメンテナンスすら満足にできていない所もあります。
若い人よりも高齢者の割合が多く、発展が見込めないことから生じる閉塞感に覆われているのが田舎の現状です。そのため、理想を求めて移住しても現実とのギャップに直面し、すぐに田舎から出て行く結果に終わってしまいます。
田舎暮らしのイメージが変わらないと、移住者のほとんどが定住せずに都会に戻ってしまう状況は変わりません。